付録H
ハードウェアの入手先
この付録は、TATARAとTANRENを実機のMSXで動かしたい読者のためのもので、MSXに何を加えればよいかを説明します。いまでもいくつかの小さなメーカーが MSX用のカートリッジを作っていて、その中には、ツールに必要なものをすべて MSXに与えるものもあります。
H.1 ツールに必要なもの
MSX2、MSX2+、MSX turbo Rのほかに、ツールには次の3つが必要です。
- MSX-DOS2、またはMSX-DOS2用のプログラムを実行できるNextor。ツールはMSX-DOS2を通してマッパーのメモリを使います(付録G)。
- 十分な空きメモリのあるメモリ・マッパー。付録Gでは512 KBをすすめています(G.3節)。
- ファイルを置く場所。小さなプログラムならフロッピー・ディスクで足りますが、ツールそのもの(35章)のような大きなプログラムは、SDカードやコンパクトフラッシュ・カード、ハード・ディスクのほうがずっと扱いやすくなります。
MSX2やMSX2+の多くはマッパーが64 KBか128 KBしかなく、MSX-DOS2のカーネルを内蔵しているのはMSX turbo Rだけです。カートリッジ1本で3つすべてをまかなうこともできます。
H.2 カートリッジ
表H.1に、これらをまかなうカートリッジと、それぞれがMSXに加えるものを示します。
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表 H.1: ツールに必要なものをMSXに与えるカートリッジ
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カートリッジ |
マッパー |
ほかに持っているもの |
メーカー |
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SD-512 |
512 KB |
Nextor、SDカードとmicroSDカードのスロット |
8bits4ever |
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MegaFlashRom SCC+ SD |
512 KB(オプション) |
Nextor、microSDカードのスロット2つ、ROM用の8 MBのフラッシュ・メモリ、SCC+音源 |
MSX Cartridge Shop |
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Carnivore2 |
1 MB |
Nextor、コンパクトフラッシュ・カードのスロット、ROM用の8 MBのフラッシュ・メモリ、SCCとFM-PACの音源 |
RBSC |
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MEGA-MAPPER |
最大4 MB |
なし。マッパーだけ |
8bits4ever |
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16 MBメモリーカートリッジV3 |
16 MB(4 × 4 MB) |
なし。マッパーだけ |
クラシックPC研究会 |
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MSX-DOS2カートリッジ |
128 KB |
MSX-DOS2 |
アスキー |
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SD-512、MegaFlashRom SCC+ SD(マッパー・モジュール付き)、Carnivore2は、それぞれ1本でMSX2に3つすべてを与えます。MEGA-MAPPERと16 MBのカートリッジが加えるのはメモリだけなので、MSX-DOS2とファイルを置く場所がすでにあるMSXか、それらを別のカートリッジでまかなうMSXのためのものです。
16 MBのカートリッジは中にスロット拡張器を持っていて、MSX-DOS2には、それぞれが別のスロットにある4 MBのマッパー4つとして見えます。MSX-DOS2はそのすべてを使うので、ツールからは、16 MBからMSX-DOS2が自分で使う分を引いた量が見えます。
アスキーのMSX-DOS2カートリッジはもう作られていませんが、いまでも中古で見つかります。その128 KBで作れるのは小さなプログラムだけです(表G.1)。
H.3 メーカーと購入先
- 8bits4ever
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SD-512とMEGA-MAPPERを作っていて、Carnivore2も販売しています。
https://www.8bits4ever.net/product-page/sd-512 - MSX Cartridge Shop
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MegaFlashRom SCC+ SDを作っています。
https://www.msxcartridgeshop.com - RBSC
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(Russian Bear Service Crew)Carnivore2と、その新しい版で、もう1つの選択肢であるCarnivore2+を設計しています。
https://rbsc.su/en/completed_projects/
https://rbsc.su/en/projects_in_development/ - クラシックPC研究会
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「MSX2/2+/turboR用16 MBメモリーカートリッジV3」を作っています。チームは小林、花島、井上、鈴木、小豆野の各氏です。ソニーのHB-F1XDJと HB-F1XV、パナソニックのFS-A1、FS-A1ST、FS-A1GTで動作が確認されています。
https://classicpc.org
RBSCはCarnivore2を直接は販売せず、いくつかの国の販売店を通して販売しています。
- 8bits4ever(スペイン):https://www.8bits4ever.net/product-page/carnivore2
- HobbyRetro(スペイン):https://hobbyretro.com/en/retro/carnivore-2
- Retro Game Restore(台湾):https://retrogamerestore.com/store/carnivore2/
- The Retro Hacker Store(ブラジル):https://www.theretrohacker.com/product/rbsc-carnivore2-msx-flashrom-scc-fmpac-ide-cf-ram/
- Denjhang’s Retro Hardware(中国):https://denjhang.com/products/carnivore2-msx-multifunctional-cartridge
- Maxiol(ロシア)。Carnivore2+も販売しています:https://radioshop.maxiol.com/product/carnivore-2-for-msx
H.4 入手のしやすさ
これらのカートリッジは小さなメーカーが少量ずつ作っているもので、ロットが作られては売り切れるたびに、店に並んだり消えたりします。このマニュアルを書いた時点のMEGA-MAPPERのように、いまは載っていないカートリッジも、次のロットで戻ってくるかもしれません。また、ウェブのアドレスが変わることもあります。いちばん確かなのは、メーカー自身のサイトで尋ねることです。
これらがなくても、openMSXのようなエミュレーターで、MSX-DOS2、好きな大きさのマッパー、ハード・ディスクを持つMSXをエミュレートでき、ツールは実機と同じように動きます。