入門
このページでは、ダウンロードから、MSXで最初のプログラムを実行するまでを5つの手順で説明します。それぞれの手順は、マニュアルで詳しく説明しています。MSX-DOS2またはNextorが動くMSX2以降の機種か、これらを動かせるエミュレーターが必要です。
1. ダウンロード
ダウンロードのページから、TataraのTATAR120.LZHをダウンロードします。サンプルのページからは、サンプルHELLOをダウンロードします。HELLOは、2つのファイルが入ったディレクトリです。
ここでは、PCやMacなどの別のコンピューターでダウンロードし、メモリ・カードなどを使ってMSXにコピーすることを前提にしています。TATAR120.LZHを、ドライブA:のルート・ディレクトリにコピーしておきます。
注意 TATAR120.LZHはLZHアーカイブで、MSXではPMEXTを使って展開します。PMEXTをお持ちでない場合は、ダウンロードのページから入手できます。インストールのしかたも、そのページで説明しています。
2. インストール
Tataraは、次の3つのディレクトリに置きます。
A:\TATARA\
BIN\ TATARA.COMとTANREN.COM
INCLUDE\ インクルード・ファイル
EXAMPLES\ サンプル・プログラム(サンプルごとに1つのディレクトリ)
ディレクトリを作り、アーカイブをA:\TATARAにコピーして、そこで展開します。PMEXTにはアーカイブのパスを指定できないので、先にコピーします。pmextの行の最後のa:は、ドライブA:のカレント・ディレクトリにファイルを書き出すことをPMEXTに指示します。
A:\>md a:\tatara
A:\>md a:\tatara\bin
A:\>md a:\tatara\include
A:\>md a:\tatara\examples
A:\>cd a:\tatara
A:\TATARA>copy a:\tatar120.lzh .
A:\TATARA>pmext tatar120.lzh a:
PMEXTは、5つのファイルを展開しながら1行ずつ表示し、それぞれの行の最後にOKと表示します。2つのプログラムをBINに、インクルード・ファイルをまとめたアーカイブINCLUDES.LZHをINCLUDEに移動し、それも展開します。
A:\TATARA>move tatara.com bin
A:\TATARA>move tanren.com bin
A:\TATARA>move includes.lzh include
A:\TATARA>cd include
A:\TATARA\INCLUDE>pmext includes.lzh a:
最後に、別のコンピューターでHELLOディレクトリをA:\TATARA\EXAMPLESにコピーし、A:\TATARA\EXAMPLES\HELLOになるようにします。
注意 日本のMSXでは、バックスラッシュが円記号で表示されるため、
A:\TATARAはA:¥TATARAのように見えます。これは同じ文字です。
PMEXTの表示を含むすべての手順と、インクルード・ファイルの一覧は、マニュアルの第3章にあります。
3. PATHとTATARAの設定
2つの環境変数で、ファイルの場所をMSX-DOS2とTATARAに知らせます。PATHを設定すると、どのディレクトリからでもTATARAとTANRENを実行できます。環境変数TATARAは、インクルード・ファイルの場所をTATARAに知らせます。
A:\>set path=%path%;a:\tatara\bin
A:\>set tatara="a:\tatara\include"
プロンプトでは、TATARAの値を引用符で囲みます。囲まないと、MSX-DOS2は*** Invalid environment stringと表示します。
この方法で設定した環境変数は、MSXをリセットするまで有効です。起動するたびに設定するには、起動ドライブのルート・ディレクトリにあるAUTOEXEC.BATの最後に、次の2行を加えます。ここでは引用符は必要ありません。
set path=%path%;a:\tatara\bin
set tatara=a:\tatara\include
4. 確認
それぞれのプログラムを/Vオプションを付けて実行します。プログラムの名前とバージョンを表示するだけで、ほかには何もしません。
A:\>tatara /v
Tatara MSX Macro-Assembler v1.2.0
Copyright (C) 2026 Javier Lavandeira
https://tatara.tools
A:\>tanren /v
Tatara MSX Linker v1.2.0
Copyright (C) 2026 Javier Lavandeira
https://tatara.tools
代わりに*** Unrecognized commandと表示された場合は、PATHにA:\TATARA\BINが含まれていません。setで確認し、設定し直してください。
5. HELLOを作って実行する
HELLO.ASは、完全なプログラムとしてはもっとも小さなものです。1行を表示して、MSX-DOS2に戻ります。TATARAでアセンブルし、TANRENでリンクして、実行します。
A:\>cd \tatara\examples\hello
A:\TATARA\EXAMPLES\HELLO>tatara hello.as hello.tro
Tatara MSX Macro-Assembler v1.2.0
Copyright (C) 2026 Javier Lavandeira
https://tatara.tools
ended at HELLO.AS(22)
A:\TATARA\EXAMPLES\HELLO>tanren /o:hello.com hello.tro
Tatara MSX Linker v1.2.0
Copyright (C) 2026 Javier Lavandeira
https://tatara.tools
1 module, 7 records, ends at EOF.
Wrote HELLO.COM, 0100-0121 (34 bytes), entry 0100.
A:\TATARA\EXAMPLES\HELLO>hello
Hello from Tatara.
TATARAがソース・ファイルHELLO.ASをオブジェクト・ファイルHELLO.TROに変換し、TANRENがオブジェクト・ファイルをプログラムHELLO.COMにしました。TATARAがcannot open MSXDOS.INCと表示して止まった場合は、環境変数TATARAが設定されていません。手順3に戻ってください。
次に読むところ
マニュアルは、ここから先を説明します。