Tatara

付録L
用語集

この用語集には、マニュアルが定義している言葉と、定義せずに使っているいくつかの名前を、読みの五十音順に挙げます。メッセージや英語の資料と照らし合わせられるように、かっこの中に英語を示します。それぞれの項目の最後には、その言葉を紹介している節と、「参照」として関連する項目を示します。

アーカイブ(archive)

いくつかのファイルをまとめて詰めたファイル。TataraはTATARxyz.LZHという1つのアーカイブで配布される。3.1節。

空き(free)

メモリ・マッパーのセグメントのうち、MSX-DOS2がほかのものに割り当てていないもの。G.2節。参照:メモリ・マッパー。

アセンブル(assembling)

ソース・ファイルのそれぞれの行を、マシン語のバイトに変えること。2.2節。

アデンド(addend)

TATARAがオブジェクト・ファイルを書くときにすでにわかっている値の部分。穴に入れておき、何を足すかはフィックスアップが示す。F.1節。参照:フィックスアップ、穴。

アドレス(address)

メモリの位置の番号。ラベルは、その行が作る最初のバイトのアドレスを表す。2.2節。

穴(hole)

TATARAが値を完成できなかったマシン語の中の場所。オブジェクト・ファイルにそこに入るものが記録され、TANRENが埋める。2.3節。参照:フィックスアップ、リロケーション。

アブソリュート(absolute)

EQUで定義した名前や数のように、TATARAがアセンブルするときに完成している値のこと。8.6節。参照:リロケータブル、外部。

アブソリュート・セグメント(absolute segment)

ASEGで選ぶセグメント。すべてのアドレスが書いたとおりで、TANRENは何も動かさない。10.2節。参照:セグメント。

R800

MSX turbo RのCPU。Z80の命令と、いくつかの独自の命令を実行する。9.4節。

インクルード・ガード(include guard)

ファイルを2回取り込んでも安全にするための、ファイルの中身を囲む条件付きアセンブル。第1パスで定義した名前は第2パスでも定義されたままなので、TATARAでは働かない。13.6節。

インクルード・ファイル(include file)

別のソースがINCLUDEで、その行がそこに書かれているかのように読むファイル。13.1節。

インデックス・ハーフ(index half)

IXH、IXL、IYH、IYLのこと。IXやIYの上位か下位のバイトで、未公開命令が8ビットのレジスターとして使う。9.5節。参照:未公開命令。

MSX-DOS1

最初のMSX-DOS。ツールはこの上では動かない。1.4節。参照:MSX-DOS2。

MSX-DOS2

サブディレクトリ、環境変数、メモリ・マッパーのルーチンを持つMSX-DOSの版。ツールにはこれが必要。1.4節。参照:Nextor。

M80

MicrosoftのアセンブラーMACRO-80。TATARAはそのソースの形式にならっている。MSXでは、アスキーのMSX-DOS2 TOOLSに入っていた。付録J。

エラーメッセージ(error message)

ツールが間違いを見つけたときに、止まる前に表示するメッセージ。20章。参照:経路、内部エラー。

エントリー・アドレス(entry address)

プログラムが実行を始めるアドレス。ENDの行で指定し、TANRENはentryとして表示する。26.5節。参照:開始アドレス。

オブジェクト・ファイル(object file)

TATARAがソース・ファイルから書き出す、拡張子.TROのファイル。穴のあるマシン語と、それぞれの穴についての記録が入っている。2.1節。参照:モジュール。

オペコード(opcode)

命令の最初の1バイトか2バイトで、どの命令かを示す部分。9.4節。参照:ニーモニック。

オペランド(operand)

de,msgのように、オペレーションが扱うもの。行の3つ目のフィールド。6.2節。

オペレーション(operation)

行の命令、疑似命令、マクロ。行の2つ目のフィールド。6.2節。

開始アドレス(start address)

ENDのオペランドで指定する、プログラムが実行を始めるアドレス。12.6節。参照:エントリー・アドレス。

拡張BIOS(extended BIOS)

あるデバイスのルーチンをどのカートリッジが持っているかをプログラムが尋ね、それを見つける仕組み。14.6節。

カレント・ディレクトリ(current directory)

コマンドを入力したときにいたディレクトリ。13.2節。

環境変数(environment variable)

MSX-DOS2がメモリに保持し、プログラムが読める、文字列を持つ名前。ツールが使うものは付録Iで説明する。3.4節。

外部(external)

別のモジュールで定義された名前によって決まる値のこと。TANRENが仕上げる。8.6節。参照:アブソリュート、リロケータブル、外部シンボル。

外部シンボル(external symbol)

モジュールが使うが、別のモジュールが定義する名前。EXTRNで宣言する。2.3節。参照:パブリック・シンボル。

繰り返しブロック(repeat block)

REPT、IRP、IRPCで、TATARAがその場で繰り返す行のまとまり。17章。

グループ(group)

トランジェント・データ・セグメントの中の、GROUPの行で始まる変数のまとまり。1つのセグメントのグループは同じメモリを共有する。10.6節。参照:トランジェント・データ・セグメント。

経路(trail)

エラーメッセージのあとの行で、その行に至ったインクルード・ファイル、マクロ、繰り返しブロックを示す。20章。参照:エラーメッセージ。

コード・セグメント(code segment)

CSEGで選ぶ、プログラムの命令を入れるセグメント。2.6節。参照:データ・セグメント、セグメント。

.COMファイル(.COM file)

MSX-DOSが0100hに読み込み、名前を入力すると実行するプログラム・ファイル。TANRENがデフォルトで書き出すもの。2.1節。参照:プログラム・ファイル。

コメント(comment)

セミコロンから行の終わりまでの、読む人のための文。TATARAは無視する。6.4節。

参照(referenced)

モジュールが外部の名前を使うこと。参照された名前は、どこかのモジュールが定義していなければならない。25.1節。参照:定義。

式(expression)

数が必要な場所に書く、数、名前、またはそれらを使った計算。8章。

シンボル(symbol)

数を表す名前。2.2節。参照:ラベル、名前。

シンボル表(symbol table)

ソースが定義したすべての名前と、その値の一覧。/Sで表示する。19章。

条件付きアセンブル(conditional assembly)

TATARAがソースを読みながら求める条件によって、ソースの一部の行をアセンブルし、ほかの行を飛ばすこと。15章。

ステートメント(statement)

命令、疑似命令、マクロの名前のどれかを持つ行。6.1節。

スロット(slot)

MSXの中で、ROM、RAM、カートリッジが置かれる場所。Z80の64 KBのそれぞれのページが、1つのスロットに切り替えられる。14.4節。参照:スロット間コール。

スロット間コール(inter-slot call)

CALSLTを通して行う、別のスロットにあるルーチンの呼び出し。14.4節。参照:スロット。

セグメント(segment)

TANRENがひとまとまりとして置く、プログラムの部分。コード・セグメント、データ・セグメント、名前付きセグメント、アブソリュート・セグメント。2.6節。参照:コード・セグメント、データ・セグメント。

絶対パス(absolute path)

ドライブか\で始まり、ファイルの場所を正確に示すファイル名。13.4節。参照:相対パス。

相対ジャンプ(relative jump)

飛び先のアドレスではなく、飛び先までの距離を持つJRやDJNZ。9.3節。

相対パス(relative path)

ドライブや\で始まらず、いくつかの場所で探されるファイル名。13.4節。参照:絶対パス。

即値(immediate value)

かっこのないオペランド。その数そのものが命令に入る。9.2節。

ソース・ファイル(source file)

TATARAが読む、ふつう拡張子.ASの、アセンブリ言語のテキスト・ファイル。2.1節。

第1パス(first pass)

ソースを読む1回目。TATARAはすべてのラベルのアドレスと、すべての名前の値を求める。15.2節。参照:パス、第2パス。

第2パス(second pass)

ソースを読む2回目。すべての値がわかっていて、TATARAはオブジェクト・ファイルとリスティングを書き出す。15.2節。参照:第1パス、パス。

使い方の画面(usage screen)

ツールが/?で表示する、コマンド・ラインの要約。5.4節。

定義(defined)

名前に値があること。TANRENでは、パブリックな名前は、それを宣言したモジュールが定義する。25.1節。参照:参照。

展開(expansion)

マクロや繰り返しブロックを1回使ったときにできる行。16章。参照:マクロ。

ディスプレースメント(displacement)

(IX+d)や(IY+d)の、−128から127までの符号付きの数。インデックス・レジスターに足される。9.2節。

データ・セグメント(data segment)

DSEGで選ぶ、プログラムの変数を入れるセグメント。2.6節。参照:コード・セグメント、トランジェント・データ・セグメント。

トランジェント・データ・セグメント(transient data segment)

変数のグループが同じメモリを共有する、名前付きのデータ・セグメント。10.6節。参照:グループ。

.TROファイル(.TRO file)

TATARAが書き出し、TANRENが読むオブジェクト・ファイル。形式は付録Fで説明する。2.1節。参照:オブジェクト・ファイル。

内部エラー(internal error)

internal -で始まるメッセージ。TATARAがソースではなく、自分自身の不具合を見つけたことを示す。20.5節。

名前(name)

ラベル、EQUやDEFLで定義した値、マクロ、セグメントのこと。7章。参照:シンボル。

名前付きセグメント(named segment)

CSEGやDSEGのあとに書いた名前で選ぶ、コード・セグメントやデータ・セグメント。10.5節。参照:セグメント。

ニーモニック(mnemonic)

LDやDJNZのように、人がオペコードに付けた名前。9.4節。参照:オペコード。

Nextor

MSX-DOS2用のプログラムを実行できるシステム。そのためツールも動く。H.1節。参照:MSX-DOS2。

BIOS

プログラムがハードウェアを使うために呼ぶ、メインROMの中のルーチン。BIOS.INCがそのエントリーに名前を付けている。14.4節。参照:スロット間コール。

バナー(banner)

ツールが最初に表示する行。名前とバージョン、著作権表示、ウェブのアドレス。5.4節。参照:要約行。

パス(pass)

ソースを1回読むこと。TATARAはソースを2回読む。15.2節。参照:第1パス、第2パス。

パブリック・シンボル(public symbol)

モジュールが定義し、ほかのモジュールに使わせる名前。PUBLICで宣言する。2.3節。参照:外部シンボル。

パラメーター(parameter)

マクロの本体の中で、使うたびに引数に置き換えられる名前。16.1節。参照:引数。

引数(argument)

マクロを使うときに名前のあとに書く値。本体の中の対応するパラメーターと置き換わる。16.1節。参照:パラメーター。

BDOS

プログラムがMSX-DOSのファンクションを呼ぶための0005hのエントリー。MSXDOS.INCが名前を付けている。14.3節。

ビルド・ファイル(build file)

例をビルドするコマンドを実行するバッチ・ファイル、BUILD.BAT。4.6節。

フィックスアップ(fixup)

オブジェクト・ファイルの中の、穴に何を足すかを示す記録。セグメントが置かれた場所か、外部の名前の値。F.1節。参照:アデンド、穴。

フィールド(field)

行の4つの部分、つまりラベル、オペレーション、オペランド、コメントのそれぞれ。6.2節。

フック(hook)

システムが決まったときに呼ぶRAMの中の5バイト。プログラムが乗っ取ることができる。14.6節。

BLOAD

マシン語のファイルを読み込むMSX-BASICのコマンド。そのファイルは拡張子が.BINで、BLOADヘッダーで始まる。26.4節。参照:BLOADヘッダー。

BLOADヘッダー(BLOAD header)

BLOAD用のファイルの先頭の7バイト。読み込む場所と開始する場所を示す。TANRENは/Bでこれを書く。26.4節。

プログラム・ファイル(program file)

.COMファイルのような、TANRENが書き出す完成したプログラム。2.1節。

変数シンボル(variable symbol)

DEFLで定義した、値を変えられる名前。12.4節。

ページ(page)

Z80の64 KBの4分の1。0000h、4000h、8000h、C000hからの範囲。G.1節。参照:マッパーのセグメント。

ページ見出し(page heading)

リスティングの各ページの先頭の行。タイトル、バージョン、日付、ページ番号、サブタイトル。18.2節。

本体(body)

MACROとENDMの間の行。マクロを使うたびに、その場所に置かれる。16.1節。参照:マクロ。

マクロ(macro)

行のまとまりに付けた名前。名前を使うたびに、その行に置き換えられる。16章。参照:本体、展開。

マシン語(machine code)

Z80が読んで実行するバイト。2.2節。

マッパーのセグメント(mapper segment)

メモリ・マッパーの16 KBの1区画。Z80はそれぞれのページに1つずつ見る。G.1節。参照:メモリ・マッパー、ページ。

未公開命令(undocumented instructions)

ザイログが公表しなかったが、どのZ80でも動く命令。TATARAはSLL、インデックス・ハーフ、IN F,(C)、OUT (C),0を受け付ける。9.1節。参照:インデックス・ハーフ。

メモリ・マッパー(memory mapper)

16 KBのセグメントに分けられたRAMで、Z80は同時に4つを見る。ツールは表をここに置く。G.1節。参照:マッパーのセグメント。

文字定数(character constant)

引用符で囲んだ1文字か2文字で、その文字のコードを数として使うもの。8.3節。

モジュール(module)

1つのソース・ファイルのコードを、オブジェクト・ファイルに入っている形で呼ぶもの。2.3節。

文字列(string)

引用符で囲んだ文字で、1文字を1バイトとして格納する。11.2節。

優先順位(precedence)

式の演算子を計算する順序。8.5節。

要約行(summary line)

ツールが最後に表示する行。ソースがどこで終わったか、何を書き出したかを示す。5.4節。参照:バナー。

ラベル(label)

行の先頭に書き、その行が作る最初のバイトのアドレスを表す名前。2.2節。参照:シンボル。

リスティング(listing)

TATARAがアセンブルしたとおりのソースを、各行のバイトとともにページに分けて印刷したもの。5.5節。参照:ページ見出し。

リロケーション(relocation)

アドレスが決まったあとで、マシン語の穴を埋めること。2.4節。参照:穴。

リロケータブル(relocatable)

セグメントが置かれる場所によって決まるアドレスのこと。TANRENが仕上げる。2.3節。参照:アブソリュート、外部。

リンク(linking)

オブジェクト・ファイルをまとめてプログラム・ファイルにすること。モジュールを置き、穴を埋め、結果を書き出す。2.4節。参照:リロケーション。

リンク・ファイル(link file)

TANRENのコマンド・ラインに入力する内容を書いておくテキスト・ファイル。4.7節。

レコード(record)

オブジェクト・ファイルの1つの部分。タイプのバイト、長さ、中身からなる。F.1節。

レジスター・コード(register code)

命令のバイトの中でのレジスターの番号。Bの0からAの7まで。B.1節。

ロケーション・カウンター(location counter)

セグメントでそれまでにアセンブルしたバイトの数。ラベルはその値を取り、$はそれを読む。10.1節。

ワーク・エリア(work area)

システムが変数を置く、0F323hから上のRAM。14.6節。参照:フック。

ワード(word)

2バイトの値。Z80がすべての16ビットの値を格納するのと同じく、下位バイトが先。11.3節。